歴史は繰り返す 2018 5 20

2018年5月16日の産経WEST電子版には、このような記事がありました。

「非核化」わずか3行、終戦・経済優先の板門店宣言 11年前と同じ

鼻高々に発表した宣言の内容 非核化は「付け足し」程度

 韓国大統領の文在寅と北朝鮮の朝鮮労働党委員長である金正恩が、
鼻高々に全世界に向けて発表した「板門店宣言」だが、
最大の焦点の「非核化」に関する言及は、わずか3行ほど。
付け足しの感じすらした。
(引用、以上)

 なんとなく、怒りを感じさせる記事ですが、
国際情勢を長年観察している私からすると、
そもそも、国際関係というものは、
「騙す国」と「騙される国」で成り立っているのです。
それも厄介なことに「喜んで騙される国」で成り立っているのです。
 北朝鮮としては、「非核化の『雰囲気』を作り出したから、
さっさと経済援助をしろ。
我が国は、経済的に苦しくなっている」と言いたいのです。
 そして、「民主主義国の政治家に、
手柄を立てさせるチャンスを作ってあげたのだから、
さっさと経済援助をしろ。
何をもたもたしているのか。
支持率アップのチャンスじゃないか」と言いたいのです。
 さらに、「民主主義国であると威張っているが、
しょせん、中身は、『パンとサーカス』の衆愚政治だろう」とも言いたいのです。

書評 book review 「TV」 2007 4 30

書 名 テレビは日本人を「バカ」にしたか?
     大宅壮一と「一億総白痴化」の時代
著 者 北村 充史  出版社 平凡社新書

 最近の低俗なテレビ番組を批判する時に、
よく使われる有名な台詞、
「日本人一億人が総白痴となりかねない」という言葉について、
「テレビの歴史」という視点から論じた本です。
 この本で興味深いのは、若き日の田中角栄郵政大臣が登場することです。
「低俗番組追放と放送法の改正」というところで、
田中角栄郵政大臣の発言が出てきます。
(以下引用)
 「最近巷間にテレビジョンは、
一億総白痴化するものであるなどと言われているのは、全く遺憾でありまして、
わたくしは、テレビジョン放送局の予備免許をいたした際にも、
じゅうぶん、この点に留意し、各放送会社に対し、
番組の編成にあたっては、娯楽に偏重しないように、
教育教養をも、じゅうぶん考慮すべきことを要望した次第であります」
(「キネマ旬報『テレビ大鑑』に寄せる」)
 「商業放送に対しては、全放送の三十パーセントを、
教育・教養番組にあてるよう条件をつける。
娯楽や青少年番組は午後十時までに終わらせる。
これらを守るべく、各放送局は自主的に放送番組審議会を設けるべきだ」
朝日新聞 昭和三十二年八月二十一日付
 「一億総白痴化」の元凶である低俗番組、俗悪番組をなくして、
青少年を保護すべきというのが行政のもうひとつの課題だった。
(以上引用)








































































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